EZカールバーの特徴やタイプと種目ごとの使い方のコツ

投稿日: 2018年07月13日 ,

EZカールバーでプリーチャーカールをする女性

腕を太くするために最も効果があるのがフリーウエイトであるバーベルなのは間違いないですが、バーベルの真っ直ぐなバーでは手首に負担がかかるなどの理由で、腕の筋トレ種目がやりにくい場合が少なくありません。その問題を解決したのがEZカールバーです。

EZカールバーは手首に負担がかからないようにバーに角度がついている優れモノの筋トレ器具です。EZカールバーの長所、使い方をご紹介します。

EZバーの特徴

EZカールバーは主に上腕部を鍛えるのに適した筋トレ器具です。しかし、鍛えられるのは上腕部に限られるものではありません。工夫次第では他の筋肉も鍛えられます。EZカールバーの特徴をご紹介します。

グリップ部分が曲がっていて握りやすい

EZカールバーは手で握るグリップ部分が斜めに曲がっていて握りやすくなっています。

適度に曲がっていることで、ストレートバーでは動作がしにくい種目でもやりやすいです。

握り幅が2種類

EZカールバーは握り幅が2種類になっています。

狭い握り幅と広い握り幅を使い分けることで上腕部などを効果的に鍛えることができます。

上腕部を鍛えるのに効果的

上腕部を鍛えるのに非常に効果的です。

上腕部は上腕三頭筋、上腕二頭筋、上腕筋に分かれていますが、EZカールバーで鍛えやすいのが上腕三頭筋と上腕二頭筋です。

手首の負担が少ない

グリップ部分が斜めに曲がっていることで、上腕部の種目を行なう際の手首の負担が少ないです。

アームカールを例に取れば、ストレートバーではバーを握ることで、親指が必要以上に外側に回転し、手首を痛めやすい人が少なくありません。そういう人はEZカールバーを使うことで、上腕二頭筋を鍛えやすくなります。

肘を痛めにくい

ストレートバーに比べて肘を痛めにくいのもEZカールバーの特徴です。

上腕三頭筋を鍛えるトライセップスエクステンションでは、アームカールとは逆に手の平を上に向けて、手首の小指側が圧迫されることで、手首に負担がかかるだけでなく、肘も痛めやすいです。

それに対して、EZカールバーはトライセップスエクステンションの際に手首の角度が自然になるために、肘にかかる負担が軽く、ケガが少なくなります。

EZカールバーのタイプ

EZカールバーの2つのタイプ実物

EZカールバーのタイプについて解説します。

重量固定式タイプ

大きなジムによくあるのが重量固定式タイプのEZカールバーです。重量が軽かったり重かったりしたときに調節できないのが難点ですが、決まった重量でトレーニングする場合には便利です。固定式のものは比較的に軽い重量に設定されていますので、初心者向きの筋トレ器具です。

同じ形で重量のバリエーションがあったとしても数パターン程度ですから、高重量を扱える経験者にはあまり使いやすくありません。筋力が弱い初心者や女性には便利です。

重量交換式タイプ

EZバーの両端にプレートを装着するタイプが最も一般的なEZカールバーです。必要に応じて細かく重量を増減できるので、トレーニングの際に便利ですし、効果的です。

ウエイト装着部分が28ミリのタイプ

重量交換式のEZカールバーにはウエイトであるバーベルプレートを装着するバーの両端が28ミリのものと50ミリのものがあります。

28ミリのものは1本のバーを曲げて加工してあるだけで、構造が単純です。動きの滑らかさではシャフト回転式には負けますが、値段が安く、自宅筋トレ用には使いやすいです。

ウエイト装着部分が回転するタイプ

バーの両端が50ミリなのはウエイト装着部分が回転するタイプのEZカールバーです。

両端にベアリングが入っていて、スムーズに回転します。

ストレートバーのバーベルにもウエイト装着部分が回転するタイプとそうでないものがありますが、シャフト部分が回転することで動作がしやすくなります。

腕の種目はアームカールやトライセップスエクステンションなど、真っすぐに押したり引いたりするのではなく、回転系の種目が多いですから、シャフト部分が回転する方が動作が安定します。

EZカールバーで鍛えられる筋肉

EZカールバーで鍛えられるのは主に上腕部の筋肉です。上腕部は上腕三頭筋と上腕二頭筋、上腕筋の3つの筋肉で構成されていますが、この中でEZカールバーで効果的に鍛えやすいのが上腕三頭筋と上腕二頭筋です。

上腕筋を鍛えるにはハンマーカールのように親指が上向きの状態にする必要があります。EZカールバーではその態勢にはできませんので、EZカールバーで上腕筋を鍛えるのは難しいです。

上腕筋を鍛えるにはダンベルでのハンマーカールが効果的ですが、ダンベルではなくエクササイズバーで鍛えるのであれば、Wバーが必要です。

Wバーは一見するとEZバーと良く似ていますが、バーの曲がり方の角度が違います。Wバーは手幅は狭いとはいえ、グリップ部分が平行になっていますので、ハンマーカールのように、親指を上に向けて動作ができます。ダンベルでのハンマーカールに比べてやや窮屈な動きにはなりますが、Wバーを使えば上腕筋も鍛えられます。

EZカールバーは主に上腕三頭筋と上腕二頭筋を鍛えるための筋トレ器具ですが、リバースカールで前腕橈骨筋を鍛えることも可能です。

フラットベンチに仰向けになって、プルオーバーで広背筋や大胸筋を鍛えることも可能です。ストレートバーのプルオーバーよりも手首の角度に無理がないために、効かしやすいです。

EZカールバーで上腕三頭筋を鍛える種目

EZカールバーで上腕三頭筋を鍛える主な種目をご紹介しましょう。

ライイングトライセップスエクステンション

フラットベンチに仰向けになって行なうライイングトライセップスエクステンションは上腕三頭筋を鍛えるための代表的な種目です。ストレートバーの方が効きやすい人もいますが、EZカールバーの方が無理なく行なえる人が多いです。

EZカールバーでトライセップスエクステンションを行なう際にはハの字の形に曲がっているグリップ部分の狭い方を使うとやりやすいです。しかし、人によっては広い方のグリップ部分が合うこともあります。狭い方から試してみて、自分に合った方を使うようにしましょう。

トライセップスエクステンションを行なうのにEZカールバーがおすすめなのは、ポジションに入りやすいことも理由です。ストレートバーでトライセップスエクステンションを行なうためにはバーの真ん中を中心にして適当な手幅を決めてバーを持ったまま寝る必要がありますが、途中で握りの位置がずれたりすると後で修正するのが簡単ではありません。

真ん中に印があればいいですが、ストレートバーのどこが真ん中なのかはギザギザのローレット加工の位置と目測で測ることになります。長いオリンピックバーなどであれば、ローレット加工の他にベンチプレスの手幅を決めやすいように溝が切ってありますが、短いエクササイズバーではこれがありません。そのため、位置がずれた時の修正が少々厄介です。

これに対して、EZカールバーはグリップ部分が斜めになっているので、どこを握ればいいのかが一目瞭然です。ベンチに寝るのではなく、床に寝た状態で、頭越しにEZカールバーを握る場合でも、ストレートバーと違ってポジションを決めやすいメリットがあります。

スタンディングトライセップスエクステンション

EZカールバーでのトライセップスエクステンションは立った状態でもできます。

立った状態ではフラットベンチに寝た状態ほどには高重量が扱えませんが、上腕三頭筋をよくストレッチさせることができて、よく効きます。

ストレートバーでは手首の角度の関係上、肘が開きやすくなってしまいますが、EZカールバーであれば、肘を閉めた状態で動作しやすいです。

シーテッドトライセップスエクステンション

立った状態でのトライセップスエクステンションは運動中、体のバランスを取るのがやや難しいです。背が高い人ほどそうです。その場合はベンチに座って行なうシーテッドトライセップスエクステンションがおすすめです。

立った状態よりもかなり安定します。背もたれがあるベンチなら、さらに安定感が高いです。

EZカールバーで上腕二頭筋を鍛える種目

上腕三頭筋と共に、EZカールバーで鍛えやすいのが上腕二頭筋です。次の2種目がEZカールバーが特に効果的です。

アームカール

アームカールはストレートバーで行なうのが基本ですが、ストレートバーでは効きにくい人が少なくありません。ストレートバーでは手首の角度が親指側に引っ張られて、それが負担になって上腕二頭筋に効きにくくなるからです。

EZカールバーのグリップ部分が斜めになっていることで、手首の負担が少なく、上腕二頭筋の動作に集中しやすいメリットがあります。EZカールバーのグリップ部分は手幅が狭い部分と広い部分があります。トライセップスエクステンションの場合は手幅の狭い方が効かしやすいですが、上腕二頭筋については広い方が効かしやすいです。

手幅が広いパターンと言っても、成人男子の肩幅ぐらいですから、上腕二頭筋のための手幅としては丁度いいです。

プリーチャーカール

プリーチャーカールも上腕二頭筋を鍛える上で非常に効果的な種目です。この種目もストレートバーが合う人と合わない人に分かれます。

アームカールと同様、ストレートバーでは手首の角度が負担になる傾向が強いです。そのため、プリーチャーカールもEZカールバーの方が主流です。

まとめ

EZカールバーは上腕三頭筋や上腕二頭筋を鍛えるのに、非常に効果的で便利な筋トレ器具です。

初心者でも経験者でも実際に筋トレを行なっている人はこれらの筋肉を鍛えるに際して、ストレートバーよりもEZカールバーを使用している人の方が圧倒的に多いです。

EZカールバーは手で握るグリップ部分がハの字に斜めになっている分、手首に無理な負荷がかかりにくいので、特に初心者には使いやすいです。

経験者の多くもストレートバーよりもEZカールバーの方を好むことが多いです。しかし、ストレートバーならどれでも真っすぐである点で共通していますが、EZカールバーはバーの曲がり角度はグリップ部分の幅などが作っているメーカーや作られた時期などによって微妙に違います。

そのため、EZカールバーの中でも自分に合うものと合わないものがあったりします。どの曲がり角度にも対応できればいいですが、現実には個々人の体型や骨格によって、EZカールバーにも相性の良し悪しが出てきます。
バーの角度が急な方が効きやすい人、角度が浅い方が効きやすい人など、かなり個人差があります。ジムにEZカールバーでいくつか種類があるのであれば、自分に合うかどうかそれぞれ試してみるといいでしょう。

アームカールだと相性が良いEZカールバーでも、トライセップスエクステンションだと使いにくいということもありますし、その逆のパターンもあります。同じ筋肉を鍛える場合でも種目によっての相性というのもあり得ます。普通のアームカールならEZカールバーが効くのに、プリーチャーカールならストレートバーの方が効きやすいといった現象は筋トレではよくあることです。

初心者の方は、上腕部の種目をまずはEZカールバーで行なってみて、反応を確認してみましょう。ある程度試してみることで、EZカールバーとの相性などもわかってきます。

肘の位置やグリップの幅などを工夫してみるなど、ちょっとしたことで効かしやすさが大きく変わることがあります。