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【フィジークを徹底解説】大会の審査内容や他競技との違いとは?

投稿日: 2017年11月17日

フィジーク向きの肉体 男性

みなさんはフィジークという競技を知っていますか?

聞いたことがあっても、競技内容やボディビルとの違いを知らない人が多いのではないでしょうか?

実は今、男女問わずフィジークが注目されています。

今回はフィジークについて、ボディビルなど他の競技との違いや審査内容、日本で開催される大会について説明します。

フィジークとは?他の競技との違いは?

フィジークと聞いても、同じような競技であるボディビルやベストボディとの違いが良くわからない人も多いと思います。

最初にフィジークとボディビル、ベストボディの違いを説明します。

フィジーク

フィジークという競技はボディビルと同じく、トレーニングで鍛えた体の美しさを競う競技の一つです。

ボディビルがムキムキのマッチョ体形であるのに対し、フィジークは外見と品性のトータルバランスを競う競技といえます。

フィジークはボディビルと違って、ただ筋肉が大きいだけではダメです。発達した筋肉は減点の対象にすらなります。筋肉だけではありません。ヘアースタイルやサーフパンツのデザインやカラー、ポージングの良さ、ステージマナーなどから総合的に評価されます。

フィジークは上半身裸ですが、下半身はボードショーツを着用します。太ももが隠れるので、下半身の筋肉の審査はボディビルほど厳しくありません。

ボディビルより少し細マッチョというのがフィジークの一般的な見方になります。

ベストボディ

ベストボディは老若男女の誰が見ても「カッコいい」体を目指す競技です。

体の筋肉の付き具合と全体のバランスなど、外見の審査があるのはボディビルやフィジークと同じです。

ベストボディではそれ以外にも、その人の持っている雰囲気も審査対象になります。また、ステージ上だけでなく会場内での振る舞いも審査対象で、知性や品格のある態度が要求されます。女性は引き締まってバランスの取れた身体だけでなく、女性らしい美しさも求められます。

フィジークよりも少し細めの体がベストボディの一般的な見方になります。

ボディビル

限界まで鍛え上げられた筋肉

ボディビルは全身の筋肉量と、その大きさを競い合う競技です。

トレーニングで鍛えた筋肉の量と大きさ、脂肪を減らして浮き上がった筋肉の輪郭、全身の筋肉量のバランスをパンプ・アップした状態で審査します。

下半身に関しても厳しい審査が設けられています。出場者はブーメランパンツを着用し、太ももやお尻の筋肉まではっきりと見えるようにポージングをします。全身の筋肉を満遍なく評価するのがボディビルになります。

いわゆる「ムキムキ」「ゴリマッチョ」といわれるのはボディビルダーです。

フィジーク大会のクラス分け・服装・審査内容

フィジークの審査について具体的に見て行きましょう。

クラス分けや服装、審査内容について紹介します。

ここではJBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)主催メンズフィジークの審査内容に基づき紹介します。

カテゴリー

フィジークのカテゴリーは年齢別・体重別に分かれています。

2017年度日本メンズフィジーク選手権は以下のカテゴリーで開催されました。

  • 40才以下級
    1.168cm以下級
    2.172cm以下級
    3.176cm以下級
    4.176cm超級
  • 40才超級
    1.172cm以下級
    2.172cm超級
  • 23才以下級(ジュニア) 
    オーバーオール

2014年の第一回開催時は身長による4階級だけでしたが、2016年から年齢別とジュニアクラスが追加になりました。

服装

服装は競技全体を通して、ボードショーツの着用が義務付けられています。素材やロゴなど、細かいところまで指示されています。アクセサリーも結婚指輪以外はNGです。

日本メンズフィジーク選手権のコスチュームは以下の通りです。
全てのラウンドで服装はボードショーツ(board shorts)で、基準は以下の通りとする。

  1. 材質と色は自由。
  2. タイトなライクラ(lycra)素材のショーツは不可。
  3. 個人スポンサーのロゴをボードショーツに付けないこと。
    但し、ナイキ、アディダス、ビラボング等メーカーのロゴは可。
  4. 履物は不可(はだし)。
  5. 結婚指輪以外の宝石・アクセサリー類は不可。

競技内容

審査はラウンド1(予選)・ラウンド2(決勝)の2ラウンドで行われます。

参加人数が多い場合は、ラウンド1の前に予備審査を行います。

それぞれのラウンドでポージングは細かく決められています。

ラウンド1(予選)

挨拶の1ポーズをとったあと、ステージ中央へ移動し、フロントスタンスからハーフターンをし、片手を腰に添えてバックスタンスをとる。

6名ずつ(12名以内の場合は全員)でクォーターターンする。
左右に分かれてクォーターターンで比較審査を行う。

ラウンド2・決勝(決勝進出者6名の順位付け)

挨拶の1ポーズをとったあとステージ中央へ移動し、フロントスタンスからハーフターンをし、片手を腰に添えてバックスタンスをとる。

6名全員でクォーターターンをする。
左右に分かれてクォーターターンで比較審査を行う。

動きとしては難しいものはありません。ただし、表情や立ち振る舞いも審査基準なので、笑顔を絶やさないことが大切です。

審査基準

フィジークの審査基準は筋肉の美しさだけではありません。全体のバランスやヘアースタイル、肌の色艶までが審査対象になります。筋肉はボディビルのように過度に発達していても、絞りすぎても減点の対象になります。

また、ステージ上での立ち振る舞いも審査対象です。

日本メンズフィジーク選手権の審査基準を記載します。

肉体的な観点

審査員は、選手のトータルパッケージをみることから開始して、初めに頭から始めて下へと進んでいき、全体像を把握した上で肌の色艶およびヘアースタイル、顔だちや表情にも考慮する。

全体のコンディションと個々の筋肉が丸く形の良いバランスのとれたつき方をしているかを重視する。

仕上がりは厳しくあるべきだが、過度に発達した筋肉や絞り過ぎは、メンズフィジークの選手には好ましくなく、減点の対象となる。

マッスルをフレックスし過ぎたり、過度に体を誇張することも減点の対象となる。

ステージマナーと人格

審査員は、選手のステージ態度に落ち着きと品の良さがあるかにも注目し、その人柄が観客に伝わり、ステージ上で自信を持ってパフォーマンスをしているかをみなければならない。

ウォーキングやターンの動作また、ポーズを決めたときにスポーツマンらしい清々しさが表現できているかも重要な要素となる。

選手は、常にスポーツマンシップとアマチュア精神にのっとったステージマナーに徹しなければならない。

体、特に筋肉を誇張すると減点対象になる点がボディビルとは大きく異なっています。

ボディビルのようにパンプ・アップさせて筋肉の仕上がりを誇るのではなく、あくまで自然体での筋肉の美しさを競い合う競技であることがおわかり頂けると思います。

上位入賞を目指すには筋肉を鍛えるだけでなく、品性・マナーも鍛えなくてはなりません。

フィジークの大会

日本におけるフィジークの大会は主催団体別に開催されています。

  • 日本ボディビル・フィットネス連盟主催「オールジャパン・メンズフィジーク選手権」
  • ベストボディ・ジャパン主催「ベストフィジーク・ジャパン」
  • NPCJ主催「メンズフィジーク」

NPCJ主催の大会ではファミリーフィジークというカテゴリーもあり、家族みんなで参加できる競技としても人気が出ています。

競技人口は年々増えているので、今後も大会が増えることが予想されます。

まとめ

今回はフィジークに関して説明してきました。ボディビルやベストボディとの違いも、おわかり頂けたと思います。

  • フィジークは筋肉量よりも全体のバランスを重視する
  • 筋肉だけでなく、品性やマナーも審査対象
  • 日本でも大会は開かれていて、今後も増えることが予想される

フィジークはボディビルよりも参加しやすい競技です。
みなさんも一度、大会に参加してみてはいかがでしょうか?